ビックモーター問題
2023.07.31
ビックモーターのコンプライアンス違反が後を絶ちません。
売上至上主義が招いた内部からの不満が爆発したように映ります。
保険金不正受領、故意による預かり車両の破損、
保険架空契約、除草剤による街路樹枯れ、度を過ぎる数々のパワハラ、
今後も新たな問題が出てきそうですが、
顧客本位の原則からすれば、およそ対極にある行動の数々は
同じ保険を扱う私たちにとっても残念でなりません。
保険は、経済的損失を金銭的にカバーするいわば民間保険会社が作った社会インフラです。
そこに不正が一つでもあれば一気にそのシステムは揺らぎます。
保険会社(特に損保ジャパン)側も、チェックの甘さが浮き彫りになり
今後の調査で「あるべき姿」がより問われると思います。
人口増の時代は2008年で終わりました。
一方で、未だ対前年比でこだわる売上至上主義の今回のビックモーターの様に
組織の規模拡大のみを追求している販売店(代理店)も多いのが事実です。
売上を簡単に伸ばしてもらう販売先として、保険会社もチェック機能が甘くなっていたとしたら、
そこは姿勢を正すべきです。
弊社も、昨年から今年にかけて「体制整備」のコンサルを入れて土台を強化している最中。
法律順守の中で、独自性をいかにつくるかも課題に挙げながら、
他社にない付加価値をどう作っていくか奮闘中です。
保険業法の土台の上に、保険会社ルールがあり、そして代理店ルールがある。
「正しくない事」を「上手に」するのではなく、
まずは「正しい事」を念頭に置き、「真の顧客本位の代理店作り」を目指していきたいと思います。